いわゆる“旧エヴァ”と呼ばれる『新世紀エヴァンゲリオン』終了から10年の時を経て新生を遂げた“新ヱヴァ”ですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』までは細かい設定の違いはあれど、大幅なストーリー修正はありませんでした。
しかし『破』において、文字通り今までの物語が“破壊”され、これまでの“旧エヴァ”とはまったく別のストーリーとなってきたのです。
そして、“旧エヴァ”の謎も解決されぬまま、“新ヱヴァ”でも新たな謎が生み出され続けています。 

果たして、“新ヱヴァ”とは“旧エヴァ”が紡ぎ出した世界と同一と考えて良いものなのでしょうか?
それとも両者を別々の世界として捉えることで、登場人物や使徒、細かな設定まですべてを新たな解釈の元に、謎を考察していくべきなのでしょうか?

劇場公開前から大きな話題を呼んでいた『新劇場版:Q』ですが、実際に映画を見た方の中には少なからず疑問を感じた方もいたことと思います。
『Q』のDVD/Blu-rayが発売されたことで、劇場公開時に足を運んだ方に加え、さらに多くの方々がこの『Q』を鑑賞することになるでしょう。
そこで、“新・旧”両者を比較することで、新劇場版“ヱヴァ”最大の魅力に迫るべく、次の3点に重点を置きました。

壱→“旧エヴァ”における謎のうち、ある程度解明されているものは何なのか?
弐→“新ヱヴァ”と“旧エヴァ”における違いは何なのか?
参→両者共にどんな謎が残されていて、どんな解釈が成り立つのか?

つまり本アプリは、庵野監督からの謎解きの“挑戦状”に真っ向から挑むという従来の考察物とは別の観点から、『Q』以前の新劇場版2作品までの謎を読者の皆様に整理して提示することで、既に見た人もそうでない人にも『新劇場版:Q』を100%以上楽しんでいただこうというコンセプトの元にリリースに至りました。 

「すべては心の中だ。今はそれでいい」

奇しくも本編で碇ゲンドウがそう語ったように、謎の解釈や登場人物たちの台詞をどう捉えるかは、皆様の心に委ねられています。
読者の皆様が本アプリを目にする頃には、既に何度も『Q』を見ている方も少なくないでしょう。
紹介する数々の謎について、もう一度、『Q』はじめ新劇場版を思い出して頂きたいのです。
きっと、新たな発見があると思います。

そして楽しみなことに“新ヱヴァ”は、『Q』の後にもうひとつ『?』が残されています。

つまり、それらすべてが封切られるまでは、すべての解釈は皆様の“心の中”にあるともいえるのではないでしょうか。
そして、きっと“今はそれでいい”はずなのです。 
皆様にとって『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観るための“伏線補完計画書”となれば幸いです。