エヴァンゲリオンの謎

エヴァンゲリオンの謎

エンディングテーマの相違には 明確な理由があるのか? ②

実はボーカルの有無や、アレンジ、担当する歌手の違いだけでなく、曲のキー、つまり音程が違っていたのです。

第壱話〜第七話まではB♭のキーでした。
第八話〜第九話はCのキーと1音上がり、その後B♭とCのキーがランダムになっていますが、唯一例外として第拾七話だけはGのキー。

ちなみにジャズのスタンダードとして『Fly Me To The Moon』は、フランク・シナトラのバージョンのキーであるCで演奏される場合がほとんどです。
もちろん、ボーカルに合わせてキーを上下することもありますが、1音程度の違いに収まる場合が大半です。

それがGのキーとなると、ほとんどの女性では低すぎて歌いにくくなるはずですが、なぜなのでしょうか。
ちなみにエヴァで使用されているなかで低いほうのB♭のキーと比較すると、カラオケでいえば4つ下げたのと同じことになります。

その例外的なキーが使用された第拾七話『四人目の適格者』は、基本的には大きなドラマはなく、日常が淡々と描かれるという内容でした。
しかし、マルドゥック機関が存在しないことや、2年A組の生徒全員がエヴァのパイロット候補であることが判明した回でもあります。
そう考えると、それまでの展開予想を覆した回ともいえますので、想定していたキーではないエンディングを使用したことは、淡々と描かれた日常において、何かしらの違和感を音楽で演出しているとも捉えられそうです。


エンディングテーマの相違には 明確な理由があるのか? ①

“旧エヴァ”の TV版のオープニングといえば『残酷な天使のテーゼ』で一貫していますが、エンディングの『Fly Me To The Moon』には多くのバージョン違いがあるのにお気付きでしょうか。
『Fly Me To The Moon』が作詞、作曲されたのは1954年。
数多くのアーティストが様々なアレンジでカバーしており、その決定打のひとつがフランク・シナトラによるカバーです。
いわゆるアドリブがとりやすいシンプルなコード進行なこともあって、ジャズのスタンダート・ナンバーとしても有名で、ボーカルなしのインストゥルメンタルとして演奏されることも多く、エヴァにおける『Fly Me To The Moon』も、やはりボーカルありとインストゥルメンタルのバージョンが存在しています。

大半はCLAIREによるボーカルありですが、そのほかにRei(林原めぐみ)、YOKO TAKAHASHI、Aya、Akiとクレジットされるボーカルによるバージョンも使用されているのです。
また、インストゥルメンタルは第弐拾話〜第弐拾弐話、第弐拾四話で、いずれもリズムパターンなどをアレンジしたものが使用されました。

さらにリニューアル版DVDの5.1ch音声に収録されているものには、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子の歌唱によるバージョンなどあり、全部で30ものバージョン違いが存在しているのです。

そんな『Fly Me To The Moon』をTV放送時のバージョンに準じたというリニューアル版DVDで確認したところ、興味深い点が見つかりました。


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