かの有名な近代物理学者の祖とされるアイザック・ニュートンも、そうした“普遍史”研究に没頭したひとりでした。
それらは『改定古代王国年代学』や『ダニエル書と聖ヨハネ黙示録の預言についての研究』といった書物にまとめられていましたが、20世紀初頭まではある人物のコレクションとして眠っていたため、世に広く知られることはなかったそうです。
そして、そこに書かれていた、終末の到来を計算した数字が、“2015年”だったのです。

思えば、20世紀末には“ノストラダムスの預言”が実現すると囁かれ、終末の時は“1999年”であるといわれていました。
同じように、現在は、マヤ暦に基づいた預言として、2012年12月22日に“アセンション”という名の終末が到来するともいわれています。

もしもその時に何も起こらなかったとしたら、今後は“2015年”が次の終末論として世の中に浸透していく可能性は十分考えられるでしょう。

もしかしたら、庵野監督は、“現代のニュートン”として現実世界における終末の到来を、『エヴァンゲリオン』シリーズの中で“予言”しているのかもしれません。
果たして、西暦2015年、我々の生きる世界でも、『人類補完計画』のような何かが起こってしまうのでしょうか?

「人類には時間がない」というゲンドウの台詞は、我々にも当てはまる言葉である可能性も……。
運命の時は、もはやすぐそこまで迫ってきています。