その理由は全長333メートル、水面からの高さは20階建てのビルに相当し、排水量10万トン以上、乗員6000名を収容できる巨大さです。
救援物資も膨大な量を搭載し輸送することができます。さらに大型病院並の施設から映画館、コンビニエンス・ストアまで備えている設備の豊富さからでしょう。
まさに“街ひとつ”が救援に来たという言葉がぴったりです。

そして何よりも“原子力空母”という名から想像できる通り、原子炉を備えており、無限ともいえる発電能力を備えていることからだと思われます。

その発電能力には諸説ありますが、ロナルド・レーガンなどニミッツ級の場合は2基の原子炉を備えており、約200メガワットの出力が可能といわれています。

メガワットという単位はわかりにくいですが、原発一基分の4割程度の出力とされており、人口15万人程度の都市ならば余裕を持って電力供給できるともいわれています。

ニミッツ級の空母は1972年から就役しており、当初から世界最大規模の軍艦として知られていました。
もちろん、“旧エヴァ”放送時にも運行されていますので、エヴァンゲリオンを海上で稼働させるための母艦のモデルになったと考えることもできそうです。

実際、第八話で見られる空母の姿はニミッツ級、なかでも1980年代後半に活躍した「エイブラハム・リンカーン」を思わせる姿をしているのです。