エヴァはもちろん、『ふしぎの海のナディア』など、ガイナックス制作アニメの魅力的なキャラクターたちを生み出したのはご存じ、貞本義行氏です。

高校時代から美大を目指しており、大好きなアニメやマンガの仕事が見つけやすいからと東京の東京造形大学に進学。
ただ、当時はまだプロとして仕事をしていくというよりは、アニメに関わりたいといった感覚で、大学を卒業したら故郷の山口県で美術教師になろうと考えていたようです。

また、車やバイクも好きで、1981年にはバイクの購入資金にあてるために、『週刊少年チャンピオン』の「第16回週刊少年チャンピオン新人まんが賞」に応募して入選します。
その後、『FINAL STRETCH最後の疾走』という自動車レースをテーマにした漫画でデビューを果たすのです。

そんなアニメと乗り物を愛する貞本氏がエヴァに関わるきっかけとなったのは、当時制作中の『超時空要塞マクロス』の原画を描くアルバイトをしていた大学2年の頃に、庵野監督と出会ったことからで、4年生の頃には『DAICON FILM』に所属してアニメ制作にも参加していました。

ただ、大学卒業後は名作『ルパン三世カリオストロの城』の制作でも知られるテレコム・アニメーションフィルムに1度入社しています。
その後、ガイナックスが設立され『王立宇宙軍〜オネアミスの翼』の制作をきっかけに移籍し活躍することになったのです。