“旧エヴァ”の TV版のオープニングといえば『残酷な天使のテーゼ』で一貫していますが、エンディングの『Fly Me To The Moon』には多くのバージョン違いがあるのにお気付きでしょうか。
『Fly Me To The Moon』が作詞、作曲されたのは1954年。
数多くのアーティストが様々なアレンジでカバーしており、その決定打のひとつがフランク・シナトラによるカバーです。
いわゆるアドリブがとりやすいシンプルなコード進行なこともあって、ジャズのスタンダート・ナンバーとしても有名で、ボーカルなしのインストゥルメンタルとして演奏されることも多く、エヴァにおける『Fly Me To The Moon』も、やはりボーカルありとインストゥルメンタルのバージョンが存在しています。

大半はCLAIREによるボーカルありですが、そのほかにRei(林原めぐみ)、YOKO TAKAHASHI、Aya、Akiとクレジットされるボーカルによるバージョンも使用されているのです。
また、インストゥルメンタルは第弐拾話〜第弐拾弐話、第弐拾四話で、いずれもリズムパターンなどをアレンジしたものが使用されました。

さらにリニューアル版DVDの5.1ch音声に収録されているものには、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子の歌唱によるバージョンなどあり、全部で30ものバージョン違いが存在しているのです。

そんな『Fly Me To The Moon』をTV放送時のバージョンに準じたというリニューアル版DVDで確認したところ、興味深い点が見つかりました。