TV放送開始当初から多くのファンが待ち望んだ“旧エヴァ”の完結編である映画『DEATH(TRUE2)/Air/まごころを、君に』の最終シーンは、首を絞められたアスカの「気持ち悪い」という一言で締めくくられました。

この「気持ち悪い」という言葉が何を意味しているのかはファンの間でも長年議論されてきました。

いくつかの有名な説がありますが、最もわかりやすいのが完結編の前半部分である『Air』が伏線になっているというものです。

『Air』の冒頭でシンジが横を向いて昏睡状態になっているアスカに「助けてよ」と声をかけながら揺り動かす場面があります。
この際、シンジは勢い余ってアスカを仰向けの状態にしてしまうのですが、その際にアスカの胸が露わになります。

その後、病室の照明などの静止画とシンジの荒い息づかいに続き、アスカの胸元をバックに白濁した粘液にまみれた手が描かれたことから、シンジがアスカを見ながら“マスターベーション”をしていたとも解釈できます。

このときアスカは実は意識があったとすれば、シンジに対して最後に「気持ち悪い」という台詞がつくとするものです。

また、『まごころを、君に』の中でキールが「始まりと終わりは同じところにある」と言っていることから、シンジがエヴァンゲリオンに最初に搭乗した際の「気持ち悪い」を“始まり”、アスカのそれを“終わり”ではないかとする説もあります。