神との契約で虹が出るのならば、“新ヱヴァ”の虹も何かの契約の証と考えられます。
では、その何かとは? 当然、『裏死海文書』でしょう。
裏死海文書に書かれている事項を実行すると、契約の証として虹が発現するのではないでしょうか。
では、なぜ使徒殲滅時だけではなくて、シンジとレイの接触時にも虹は出るのでしょう?
“旧エヴァ”のレイは確かに使徒に属するものでしたが、“新ヱヴァ”のレイはまだそれすらも不明です。
神話的に考えると、虹にもうひとつの意味が与えられており、虹=蛇です。
この場合の蛇は龍と考えても良いです。
世界の神話の多くには、天地創造の要に蛇が登場します。
一番わかりやすいのは、自分のしっぽをくわえて世界を抱え込む『ウロボロスの図』。
世界が循環していることを示し、人はその中でくるくると輪廻転生を繰り返しています。
これは“新ヱヴァ”のループ説とも合致します。
つまり、神の元へたどり着く、もしくは神になろうとするなら、この世界を抱え込む蛇を打ち破らなければいけないのです。
それでこそ閉じて循環する世界から解脱できます。
使徒の『形象崩壊』時に虹が確認できるのは、世界を抱え込む蛇(=虹)を打ち破った証拠なのかもしれません。
打ち破るのはおそらくシンジの役目なのでしょう。
シンジとレイの接触時にも虹が出るのは、レイが使徒に属す証拠であり、彼女の閉じた殻をシンジが打ち破った証と考えられます。
それがレイの感情の発露に結びついているのかもしれません。
『Q』ではおそらく、使徒に属するカヲルとシンジのコンタクトが予想されます。
その時にも虹は発現するのでしょうか。
注目したいところです。