エヴァンゲリオンの謎

エヴァンゲリオンの謎

第三章

新ヱヴァのカヲルは 本当に月にいるのか? ②

壱→月面からカヲルが見る地球が、本来の月から見えるサイズよりも大きい。
弐→“旧エヴァ”と同程度の科学力にも関わらず月面基地が作られている。
参→月面に横たわる白い巨人が、“旧エヴァ”におけるリリスに酷似している。

もしも、仮にカヲルのいる“月”が『黒き月』であるならば、これら3つの謎もある程度の説明がつくのではないでしょうか。
つまり、“旧エヴァ”で浮上した『黒き月』が、サードインパクト後、大気圏近辺に留まることになったため、地球から近距離にあるもうひとつの“月”が誕生。
一方、綾波と融合したリリスは、シンジが補完を拒絶したことにより2つに分離し、綾波の体は地上へ(『まごころを、君に』のラストで海に綾波の顔が横たわっている)、リリス本体は浮上した『黒き月』へ墜落したとも考えられるのです。

そして、ゼーレの儀式によって使われた9体のエヴァのコアである“ダミーカヲル”もまた、この『黒き月』へと不時着し、次の物語が始まるまで棺の中で眠っていることになったのではないでしょうか。
しかし、この説には多くの矛盾も含まれています。
むしろ、「今度こそ、君だけは幸せにしてみせるよ」というカヲルの台詞から、彼は複数回のループを経験しており、開いた4つの棺から世界は4度回ったとする説もあるのです。
「カヲル=この世界における狂言回し」ということです。

いずれにせよ、“旧エヴァ”で第17使徒であったカヲルが、“新ヱヴァ”ではどういう役回りを演じるのか、彼のいる“月”にはどんな重大な秘密が隠されているのか、それらの謎に対する回答が『Q』では用意されているのでしょうか。 期待は高まるばかりです。


新ヱヴァのカヲルは 本当に月にいるのか? ①

第壱章でも少し触れましたが、“新ヱヴァ”におけるカヲルは、『序』のラストシーンから登場します。
月面にある9つの棺のひとつから目覚めましたが、ここでは、この棺を元に第壱章では深く追求しなかったもうひとつの仮説を検証してみます。

“旧エヴァ”に登場した5号機から13号機までの量産型エヴァには、“KAWORU”と書かれたダミープラグが使用されていました。
その数はまさに月面にあった9つの棺と同じなため、初号機と共に『生命の樹』を作り出した“ダミーカヲル”がすべての棺に入っているのではないかとも噂されているのです。
この噂に、より真実味を持たせているものに“浮上説”というものがあります。

それは、“新ヱヴァ”でカヲルのいる“月”とは、我々のよく知っている“月”と同一ではない?ということです。
要するに、第壱章でも検証しましたが、もしも“旧エヴァ”と“新ヱヴァ”の関係性が「ループ」なのだとしたら、カヲルのいる“月”は、“旧エヴァ”でリリス(巨大化したレイ)が地上より取り出した『黒き月』なのではないかとする仮説です(※白き月とする説もあり)。
「ループ」説自体に賛否両論あることからも、この仮説はいまだに推測の域を出ませんが、カヲルのいる“月”にはいくつかの不可解な点があることも明らかなのです。


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